
カイコで研究!
カイコは絹糸の生産だけでなく実験動物としても使用されます。しかしながら、これまで薬理毒性試験における病理組織学的な解析が行われることはほとんどなく、組織学的な情報が乏しいのが現状です。
そこで弊社は、カイコの薬理・毒性試験、その他評価系への応用法と病理組織学的な解析法を追求するため、カイコの病理組織学的解析の受託および研究をはじめました。
カイコの臓器
ヒトとカイコは全く違う生き物ですがヒトと共通した役割を持つ臓器がいくつかあり、代表的な臓器は、食べ物を消化吸収する腸、心臓にあたる背脈管、腎臓にあたるマルピギー管、体を動かす筋肉、酸素を取り込む気管です。

カイコで感染実験
下記論文では、カイコにミュータンス菌を感染させ、体内の感染巣をグラム染色およびHE染色で病理組織学的に評価しております。
Yuto Suehiro, Ryota Nomura, Saaya Matayoshi, Masatoshi Otsugu, Naoki Iwashita & Kazuhiko Nakano. Evaluation of the collagen-binding properties and virulence of killed Streptococcus mutans in a silkworm model. Scientific Reports volume 12, Article number: 2800 (2022) .
DOI; https://doi.org/10.1038/s41598-022-06345-x